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お仕事珍道中【其の二】 [お仕事珍道中]

前回このコーナーでは素晴らしく人の良い大工さんの心温まるお話をしましたが、今回は全くの正反対、超最悪大工(敢えてさん付けはしません)の心沈むお話です。それも2パターン。

先週水曜日と木曜日の2日間、それぞれ1件ずつ現場を回りました。当初水曜日に2件回る予定でしたが(日進町と西春町)、日進町の現場が早朝降った雨により濡れていて作業が出来なかった為水曜日を西春町、木曜日を日進町に分けて回る事にしたのです。

◎西春町の無愛想ペア大工の巻
現場に到着。1階に男1名の大工。挨拶するも返事無し。室内のハシゴを登り2階へ。女1名の大工。挨拶すると小声でボソッと返事あり。しかし2人共無愛想で他を寄せ付けない雰囲気。多分夫婦。
新築現場には通常鉄骨の足場が組まれています。大半の現場ではその足場に階段が設置してあり、この現場にも階段は設置されていました。しかし設置場所が建物の裏側で、尚かつ階段までの通路が狭かったり低かったりで作業道具の搬入搬出に手間取りそうな雰囲気でした。その為足場の1段目から2段目、2段目から3段目という様にちょぱ男さんと手渡しで搬入する事にしたのです。ちなみに自分達の移動は足場よじ登りです。
さて、ここまで読んでくれた人の中には「室内のハシゴ使えばいいのに」と思った人がいるかも知れません。そう、普通はそうするんです。しかし説明の通り相手は無愛想ペア大工です。室内を何度も行き来する僕達を面白く思う筈がありません。(こちらとしてもあまり顔を合わしたくないって考えもあったんだけど・・・。)気を遣っての判断でした。それにここまでは良くある話です。しかしこの後「最悪大工」を決定付けるセリフを吐くのです。
ベランダを施工するんですから当然作業道具をベランダに置きっぱなしにしていたのでは仕事になりません。通常サッシを挟んで室内の一角に道具を置く事になります。この日もそうしていました。
作業当初は何事もなかったのですが十数分後1階の大工が上ってきてこう言い放ったのです。
「これから床も貼るし天井も貼るしそれに臭いが室内に入るから窓締めて外からやってくれぇ、足場も屋根もあるからよぉ」と。
足場に道具を置いて作業準備するのも危険だし、屋根といっても平面ではなく斜めになっているのでとても物など置けません。
このセリフの裏に「お前らが危険な目に遭おうが俺たちには関係ねぇ~よ。さっさとじゃまな荷物外におっぽり出して窓閉めろよ。こっちが仕事しにくいだろ~が!!でも仕事だけはしっかりやってけよ!!」という第2の言葉が聞こえたような気がしてならないのでした。
結局危険を承知の上で足場で作業したのでした。

◎日進町のマル暴幹部とチンピラ大工の巻
2日目、日進町の現場。ここの大工も2人組でした。しかしここの大工はムカツクというより怖い(いや怖そうな)大工でした。まぁ当然愛想は悪いわけですが。
ここはもちろん足場からのアプローチでした。階段もちょうど良い場所に設置されていたし、何より大工と顔を合わせたくなかったですから。
特に何を言われた訳でもないのに自然と避けてしまう理由。それは2人共見るからにマル暴だったんです。1階が幹部風、2階がチンピラ風って感じで。2階で作業する関係上1階の親分には顔を合わせる機会はなかったんだけど、2階のチンピラが何というかこちらを威嚇してる様な感じで・・・。
何かする毎に「チッ」とか「チクショー」とかブツブツ言いながら、材料や道具を置く時は「ドカン」「ガシャン」と荒くれ者ぶりをアピール。自分の仕事がうまくいってないのかこちらの作業が気に入らないのか?。兎に角相手を刺激しない様気を遣いながら作業を進め、無事仕事を終わらせたのでした。

この「超負け組み」の2日間。良く乗り切ったものだと日進の現場終了後ちょぱ男さんと固い握手を交わし無事命があることを喜びつつ帰路に就いたのでした。


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