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シルエット作成記(最終回) [プラモ・模型]

さて、プラモの作成で一番肝心な塗装作業となりました。
過去ボディーの塗装はスプレー缶塗料でしかやった事がないんですが(厳密には1度エアブラシを使った事があり、その時の大失敗以降お蔵入りしてました)、今回は何年も前に買ってその1度しか使った事がないエアブラシでの塗装となります。

これが購入後1度しか使わず何年もお蔵入りしていたエアブラシ。タミヤバジャー250。最も安価で清掃も手軽な入門用のエアブラシです。
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前回の失敗はエアブラシについての知識があまりにも無いまま使用してしまった事でした。
塗料には大きく別けて水溶系とラッカー系があります。
水溶系は名前の通り乾く前なら筆や撹拌棒等の用具を水で洗う事が出来ます。濃度も比較的低いのでエアブラシで使用する場合でも溶剤での濃度調整はごく少量で大丈夫です。
一方ラッカー系は使用した用具の洗浄も専用溶剤を使用しなければならず、エアブラシで使用する場合でもかなり溶剤で希釈しなければいけません。
そんな知識は以前は殆ど無く、全く希釈しない塗料をエアブラシで使用してしまいました。それもラッカー系で。
その結果大小のツブと同時に蜘蛛の糸の様に塗料が噴射されプラモのボディをダメにしてしまいました。
その一件後吹きつけ塗装は専らスプレー缶ばかりでした。
そして今回、この数年で身につけた知識を持って再度の挑戦です。

このタミヤバジャー250、タミヤの塗料タミヤアクリルカラーミニの容器がそのまま付く様になっています。タミヤのアクリルカラーは水溶性で、前述したとおりあまり多く希釈しなくても使えます。説明書によれば希釈比率は塗料:うすめ液 1:0~2:1って事なので全く希釈しなくても使えない事はありません。
まずは希釈しないままアクリルカラーミニの瓶を装着してボディー上部を塗装しました。
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うっすら梨地の様なザラつきが出てしまいました。塗料が新品ではなかった為未使用品に比べて中の溶剤が飛んでしまっているようです。しかし以前の様に大失敗にはならず塗装自体は均一に綺麗に決まりました。
次は溶剤で多少希釈して残りのパーツを塗装しました。
今度は艶のあるツルツル仕上げになったんですが・・・一部吹き付けすぎによるタレが出来てしまいました。
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塗料を希釈した事によって色の付き方も薄くなります。吹きつけ塗装の基本は薄塗りを数回重ねる事によって色を濃くする事です。多少色付きが薄いと思っても一旦乾かして再度重ね塗りをすれば良かったのに焦るがあまり厚塗り状態になってしまいました。
こんなタレの溜まりは良く乾かした後にペーパーで削り落とす方法があるんですが、今回はコレを使う事にしました。
ペイントリムーバー。
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名前の通り塗装を剥がす材料です。
一応プラの素材を侵さないって事になってますが、万一の為目立たない場所かランナー部分など同素材の物で試してから使用しましょう。
使い方は筆などで塗装面に良く浸透させて拭き取る・・・この繰り返しです。
フロントマスク部分も厚塗りになってしまった為ペイントリムーバーで剥がし綺麗に元の状態になりました。
さあ、塗り直し塗り直し。
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塗装も一通り終わったので接着部分のマスキングを剥がします。マスキングゾルもこんな感じで綺麗に剥がれます。今までマスキングテープしか使った事がなかったけどゾルも中々良いですね。
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このプラモの特徴でもあるゼンマイを搭載。昔のプラモはこんなゼンマイやモーターで走るのが普通でした。
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各パーツを組み立てていきます。カーモデルではスミ入れ(ドア、ボンネット、トランク、開閉ライト部分などのスジ掘りに黒く(黒だけとは限らないけど)色を入れる事)は賛否両論分かれるところです。
スミ入れをするといかにもおもちゃっぽくなってしまう事が多くなるのが理由です。
僕も今までスミ入れはやった事がありません。しかし今回スミ入れマーカーなる物を買ったので試しに使ってみました。
結果は・・・やっぱりおもちゃっぽくなりました。
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ただ、かなり上級者の方が作った作品の中にはスミ入れがしてある事によって「ボンネットやドアが開くんじゃないか?」って思わせる程リアルな出来になってる事もあるので全く否定出来ないのも事実です。
このあたりも今後の研究課題となるところですね。

パーツ組としては最終段階になるタイヤのはめ込みをしたところです。やっぱりタイヤを履かせると一気に車らしくなりますね。当たり前ですが・・・。
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そして完成!!
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ボディ上下の境目は修正出来ないし塗装は今一だし自己評価は38点ってところです。
ただエアブラシの塗料調整具合やマスキングゾル、ペイントリムーバー等の初使用材料の使い勝手などこのプラモのおかげで色々勉強出来たのは大きかったです。
次回は1/24スケールのカーモデルを作りたいと思います。

おまけ
今回の作成途中にヤフオクを調査してたら予算内で落札出来そうな商品を見つけたので買っちゃいました。
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これからの時期ガス缶はすぐ冷えてしまって使い勝手が悪くなるのでこれからはこちらをメインで使う事になります。ただどちらも一長一短がありバジャーの方が清掃のし易さ、音の静かさで勝っているので今後はうまく使い分けていこうと思います。

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